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古本書籍|この冬の私はあの蜜柑だ|片岡義男|単行本

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【古本】

食べ物、スニーカー、ラジオ…あるテーマを出発点に想像力が鮮やかに紡ぎだす、魅惑の9篇。


生きる切なさと夏の終わりのあの娘の涼しげな横顔。
思い止めていた告白が世界を変えていたかもしれなかったあの日。
そんなことを片岡義男さんの本を読むと思い出させてくれます。
――岡村靖幸(ミュージシャン)

片岡さんの小説はなんでこんなにクセになるのだろう。
この物語のなかでずっと生きていきたい。そんな叶わぬことを思ってしまった。
――窪美澄(作家)


西条美樹子と倉田明彦は高校の同級生。転居通知の葉書をきっかけに再会する。
高3の夏、水着姿で自転車に乗った美樹子が、葡萄味のアイスキャンディーを差し出したことを、
明彦は今もはっきりと覚えている。(「愛は真夏の砂浜」)

作家の矢吹優美子がひとり暮らしを始めた一軒家には、掘り炬燵が備え付けてあった。
友人の景子は、炬燵に入りに来る男性を口説くべきだと言う。
優美子はかつての同級生で俳優の修司に電話をすることに。(「この冬の私はあの蜜柑だ」)

かつての同級生、兄と妹、客と店員、編集者と作家、元夫婦。
都市の一角ですれ違い、向き合い、別れていく男と女の姿を、研ぎ澄まされた文章で、譜面に音楽を刻みつけるように描く。


この冬の私はあの蜜柑だ(単行本)
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2015年11月17日第1刷発行

著 者:片岡義男
発行者:鈴木哲
発行所:株式会社 講談社


状態:優(帯付き)
※中古品のため経年並みの使用感、変色、よごれ、キズご容赦ください。


古物商許可番号:第811070002583号(香川県公安委員会)

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